Q1.復帰50年イベントに参加しての感想は?
嬉しいですね。こうしたイベントがあるから沖縄の魅力を伝えられるんだと思いました。会場もとっても良いところでしたし。
Q2.本土復帰50周年についてはどのように感じてらっしゃいますか?
ご縁があって80年代に作られたある作品を見たのですが、50年前の出来事を思い返せるというか、こういう節目の年にこのような歴史を知ることでウチナーンチュとしての自分を再確認をしました。
Q3.ミラクルシティコザもその頃の時代背景がありますが、改めて知ったことや印象が変わったことは?
クランクインする前に映画のモデルになった伝説のロックバント、紫の比嘉清正さんにお会い出来て、当時のコザの雰囲気などを聞くことができました。
映画に携わるまで、沖縄ロックなどに触れてこなかったので、音楽もそうですし当時の空気というか、お話を伺いながら50年前をリアルに感じて、当時のことをより深く知ることが出来て良かったです。
Q4.ご自身への影響はありましたか?
非常にありました。自分のアイデンティティというか、今回の作品が3世代の物語だと捉えているのですが
自分、おふくろ、おじいちゃんおばあちゃん、まだ上の世代もいますが、お袋達がいたからこそ、今の自分がいるんだなというのを見つめ直すことがきました。
Q5.文化的な背景があるからこそ、これからの沖縄に期待することや貢献していきたいことは?
最近すごく思うのが、沖縄の子供達、これからの子達がとても重要で大切だなというのがあります。
沖縄って、島なので色んなことに触れるためには島から出ないといけないんですよ。
本土の人って電車一本でライブだったり舞台のような知りたいと思ったことにアクセスできて自分で動けるじゃないですか。知りたいと思ったことへの距離が違うんですよね。
今回の映画や、異なる芸術等に触れてもらって、一つの方向性として子供達の刺激になるようなことに貢献できたらと思っています。
50年前はアメリカでしたからね。なので50年後どうなっているか想像つかいないですけど、やっぱり本土や世界に挑戦していく人も多いと思うので、行った場所で培ったことや、その土地の素敵な文化を、また地元に持って帰ってチャンプルーすると、さらに沖縄にとってプラスになるかなと感じます。
「とーぬゆーから やまとぅぬゆー やまとぅぬゆーから [アメリカ]ゆー」(※1)
という歌があって、琉球王朝が400年続いていく中で、中国、それから薩摩、アメリカ、日本という歴史の流れがあって、ネガティブなものから、ポジティブなものまで色んな文化や様々なものを吸収していると思うんですよ。
それを力にして、さらに沖縄が発展していければと願ってます。
Q6.沖縄の魅力をPRお願いします。
海だったり、太陽が近いなど魅力的なポイントは数多くあるのですが、色々な文化が混ざって今の沖縄今のウチナーンチュ達がいるので、その「人」たちが大きな魅力だと思います。
本土の人たちも日本語の通じる海外というか、異文化のような、非現実的なものを求めに来ているのかなと思うので、自分達で行きたいところを開拓しながら、そこに土着している人たちと触れ合い、自分自身が楽しめる沖縄にしていって欲しいなと思います。
※1)沖縄民謡 「時代の流れ」より
唐(トゥ)ぬ世(ユー)から 大和(ヤマトゥ)ぬ世(ユー)
大和(ヤマトゥ)ぬ世(ユー)から アメリカ世(ユー)
珍(ミジ)らさ変(カ)わたる 此(ク)ぬ沖縄(ウチナー)
〔唐の時代から日本政府の時代、日本政府の時代からアメリカ占領の時代、はげしく変わったこの沖縄〕
PROFILE
俳優
1984年12月15日生まれ。 沖縄県那覇市出身。
25歳で沖縄から上京。養成所で演技を学び、舞台出演を皮切りに「闇金ウシジマくんseason2」に出演後、2018年「闘牛戦士ワイドー」のカミヤー役で念願の沖縄作品に出演を果たす。
主な出演作として、山形国際ムービーフェスティバル入賞作品「オキナワノコワイハナシ•FOUR (4)」「闘牛戦士ワイドー2」「騎士竜戦隊リュウソウジャー」などがある。
2022年、4月7日から日米同時配信が開始された「TOKYO VICE」に出演。
その他、沖縄の戦隊ヒーローが集結する「オキナワンヒーローズ」や映画等、放送・公開が予定されている。