Q1.復帰50年イベントに参加しての感想は?
沖縄のちょっと上の世代の方と呑みに行った感じですね。呑むと話があっちに行ったりこっちに行ったりして、自由な感じと言いますか、沖縄を思い出しました。
Q2.復帰前の話はご家族から伺ったことはありますか?
僕には歳が離れたにぃにとねーねがいて、親も60代なんです。だから普通に統治下時代の教育とか、ドルを使っていたことや車線が違うことは聞いていました。
それだけではなく普段から沖縄がアメリカだったという歴史は、実感しています。今でも基地には米国と日本の国旗が立っているし、ブルー・シーズやA&Wとか統治時代からの変わらないお店といった、チャンプルー文化が残っていますので。
Q3.日々の暮らしでウチナーンチュの血が流れていると実感することは?
やっぱり地元の友達や沖縄の人と話していると落ち着きますし、方言もなかなか抜けません。あとエイサーの音を聞くと血が騒ぎます。そういう時は、沖縄人だと思いますね。
Q4.今後さらに伝えたい沖縄の魅力は?
僕は中部出身(宜野湾市)なんですけど、本土の人は観光に来ても、那覇空港からそのまま高速道路を突っ切って名護に行ってしまうイメージで、高速で中部には降りない。でも中部が一番、アメリカ・日本・沖縄の文化が入り混じったチャンプルー文化が残っていて、すごく楽しいんです。
そうした知られていない中部の方言や文化から発信していきたいなと思って、自分のYouTubeチャンネル(RYUCHELL WORLD)で「沖縄ヤンキーの日常」とか「沖縄ギャルの喧嘩」、「沖縄ギャルの就活面接」とかをアップしています。中には海外に移住した沖縄の人や、上京してホームシックになっていた人からのコメントがあって「癒された」とか「バリ面白い」、「うちなーぐちを後世に残していく上で重要な人材なのでは?」などの言葉もあって、嬉しくなりますね。そういう意味では沖縄県民のためにもなっているのかなとも感じています。
Q5.50年後の沖縄に期待することは?
沖縄にいるとアメリカン・カルチャーが残っていることをすごく感じます。それは良い部分でもあれば、50年経っても変わっていないという難しい部分でもあります。
一方で、(統治下で)消されそうになりながらも残っている沖縄文化があって、その50年間守り続けてきたことを僕たちが先頭を切って受け継いで行かなければと思ってます。今、若い子の中で「エイサーを踊るのがかっこいい」と言ってくれる人が結構いるんです。それが嬉しいですね。
PROFILE
タレント・株式会社比嘉企画代表取締役
1995年生まれ、沖縄県出身
個性的なファッションと強烈なキャラクターで注目を集め、パートナーのpecoと多数のバラエティ番組に出演。
pecoと入籍し、一児の父となった現在は育児やSDGs・報道番組への出演など活動の幅を広げ、2020年よりNHK「高校講座・家庭総合」のMCを務める。
自身SNSでの”自己肯定感”に関する発信がたびたび話題となり、2021年に初の著書となる「こんな世の中で生きていくしかないなら」を出版。現在は女性誌等で4本の連載を持つ。