Q1.復帰50年イベントに参加しての感想は?
本土復帰50年のまさにその日に、東京でこうしたイベントに参加出来て幸せです。何より、知らないことをたくさん学べたので、心のメモ帳が一杯一杯。それを今日で終わりにするのではなく、自分の中で消化して、皆様にお伝えできるようにしたいです。やはり本土の方は、今日がどういう日なのか知らない方もまだまだ多いように感じます。せっかくこうした仕事に就いているからこそ、私が出来ることを実行していけたらと思っています。
Q2.復帰前の話はご家族から伺ったことはありますか?
家族から聞いたことはあるのですが、父も母も若かったので裏覚えのようです。学校の授業でも、一応習ったのかもしれませんが、覚えていないんですよね。私が勉強しない子だったのかな?(苦笑)。いや、やはり、さらっとしか習っていないように思います。
むしろ大阪で行われたHAPPY OKINAWA FESTA2022のトークショーで具志堅用高さんとご一緒した時に、急にお金がドルから円に変わったり、車線が変更になった話を伺って、当時の皆さんはどうやって対応していたのだろう?と疑問に思いました。私たちだって海外へ行ったら戸惑うじゃないですか。なかなか想像できません。
Q3.日々の暮らしでウチナーンチュの血が流れていると実感することは?
私、上京しても沖縄の人としか会っていなくて(苦笑)。こっちの友達も増やさなきゃとは思うのですが、居心地がいいのが沖縄の人なんです。生粋の沖縄人なんだと思います。
なので、自分のことを良く分かっているので、お仕事の時は遅刻しないようにめっちゃ早く家を出るようにしています。時間に間に合うギリギリの電車だと不安なので、4本くらい早めの電車に乗れるように家を出発します。でも結局、本来乗る予定のギリギリの電車に乗ることになるのですが。何故なのでしょうね?(笑)やはり”ウチナータイム”で暮らしているのでしょうね。
Q4.今後さらに伝えたい沖縄の魅力は?
エイサーです。私自身、エイサーをやっていて、2008年に沖縄で行われた沖縄全島エイサーまつりで、観光雑誌の撮影にと、お声かけを頂きました。実は、その写真を撮影されたカメラマンさんが、その後、私が応募した「美少女図鑑」の編集長さんだったのです。エイサーを踊っていたところを撮影していただいたという事が、今のお仕事をするきっかけでもありましたが、”エイサー”という言葉自体を知らない方もいるようです。沖縄でも南部の方では「見たことがない」という方もいらっしゃいます。ですので、エイサーを多くの方に知って、見ていただきたいです。
Q5.50年後の沖縄に期待することは?
電車が欲しいです。モノレールの「ゆいレール」はありますが那覇空港から浦添市まで(てだこ浦西駅)なので、中部出身の私は利用する機会がないんです。観光客にとっても移動がラクになるじゃないのかな? よく「沖縄は運転免許がないと不便だよね」という声を聞きます。
ただ景観を損なうのではないか?という不安も確かにあります。江ノ島電鉄みたいな電車だったらいいですよね。沖縄の海沿いを電車が走る感じだったら、素敵だと思いません?
PROFILE
女優
2009年初代WILLCOM沖縄のイメージガールとしてデビューして以降、女優としても数多くの作品に出演をし、近年では沖縄での広告や映画に主演。
また、主演を務めた短編映画「トシエ・ザ・ニヒリスト」が、アカデミー賞認定の短編映画祭「LA Shorts International Film Festival」で、2021年7月にプレミア上映。
以降、Pari Art and Movie Awardsにて、最優秀女優賞ノミネート。他映画祭において、主演女優賞など受賞。